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本・映画・音楽 : エントリ

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貧困襲来 第2版
人文社会科学書流通センター
hfujii ( 2010/06/29 )

初版は絶版のようなので、第二版をリンクしておいたが、ここに書くのは初版の内容。

基本的に要約。※は藤井の注釈


●プロローグ
いじめなどによる精神障害 千葉での就職活動は誰かに妨害されていると感じる。
 →広島のMAZDAでの自動車無差別轢死事件。

たらい回しの実態。本当に困っている人が、孤立無援となる仕組みの問題。
「その人がどれだけ困っているかじゃなくて、追い返せるかどうかで決めてるんだよ」(P.5)

●第一章

☆5重の排除

①教育課程からの排除
  中卒・高校中退・高卒で世に出るのは47万人/168万人(20001春大学卒業)
  パイプラインからの漏れ
   ※がんばらない本人が悪いという感覚
②企業福祉からの排除
  漏れた人たちは多くが非正規(派遣・請負)  日給月給 有給休暇なし、傷病手当なし、休業補償なし
  会社の労働組合に入れない 共済なし、労働組合が助けてくれない 人件費でなく材料調達費 仲間も味方もいない
③家族福祉からの排除
  同居(住むべき家があるかどうか)
  ホームレス第二世代等、家族の問題
  一家の大黒柱が非正規労働
  400万世帯が働いているのに生活保護基準以下の貧困
  「だから連中は『足りないのは家族愛だ。家族の絆を大切にしなければならない』と言う。最後の最後、一家心中するまで家族で抱え込んでろということだ。」(P.16)
生活する上で日本は賃金依存度が高すぎる(住居費・教育費等々)
  日本型福祉の行き詰まりは:中高年は企業と家族に守られてきた。今は企業は守ってくれない。家族も厳しくなっている。
④公的福祉からの排除
  グローバルスタンダードの福祉を。企業と家族の後にくる公的福祉。家族に頼れは、まさに公的福祉からの排除。
  生活保護はプライドの問題ではなく命の問題。家族福祉や企業福祉を受けることに抵抗はないのに、、、。
   ※誰にも迷惑をかけず一人で生きてきたという誤解
⑤自分自身からの排除
  あんたのせいを自分のせいと納得してしまう。
  成果主義的努力観:努力の大小は比べられないから、結果で判断してしまう。
  成果が出ないことを社会や会社のせいにはせず「自分のやりたいことじゃないから」という転倒した心理を生み出すか、開き直るか。

☆溜め

 ―見えなくてもその人なりの〝溜め〟を持っている。
  ※見えないから「自分はひとりでがんばっている」と思い込んでいる人の耳には心地よくない。
 ―溜めは緩衝材かつエネルギー源
 ―お金/人間関係/精神
 ―甘ったれるなという説教 
   「その手のお説教は、本人のためではなく、結局は聞き手がそれ以上理解したくないという意思表示にすぎない。」( p.31)
―自信はどこから来るか。
   「過去に『やったことがないけど、やってみたらできた』という経験、『失敗してもいいから』とはげまされて、やったことのないことをやらせてもらった経験、やってみてうまくできたら褒められたという経験、をもっているから」(p.33)
 ―見えない溜め
   「誰だって、うまくいっているときは、その結果は自分が努力してきたからだと思いたい。それは人情だ。だからうまくいっている人ほど〝溜め〟が見えないし、自分ひとりの力だと思い込む。」(p.37)

●第二章

☆隠れ上手な貧困
 ―多重債務者で健全に働いて生活している人の場合、債務処理をしても原因の貧困が解消されない限り再び貧困になる。
 ―虐待、ニートの背後に貧困あり

●第三章

☆自己責任論
 ―雪の中に倒れている人をみたら自己責任と言うか? まず助けるべき。貧困も同じ。
☆貧困と格差
 ―政治家は「格差は必要だ」とは言えても「貧困があっても良い」とは決して言えない
 「とにかく下に合わせていくのが格差解消だというのであれば、格差が消えた後に膨大な〈貧困〉が残るのは目に見えている」(p.67)


在庫あり。
キーワード:[貧困 湯浅誠 ]  
¥1,470 | 発売:2009-10 | セールスランク:469103
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